『コンピュータの名著・古典 100冊』で読んだ本、読みたい本
『改訂新版 コンピュータの名著・古典 100冊』を読んだ、というか目を通した。名前の通りコンピュータに関して「これは読むべき」な本の紹介本。なのでこれ自体の書評をしたり、この本からの示唆をまとめるというのは向かない。ということで読んだことあった本と、これを見て読みたいと思った本などをメモしておこうと思う。
読んだことのあった本
なんとたったの2冊!しかもどちらもこのブログで紹介したものだ。まぁこれまで経営・マネジメント系の本ばかり読んでいてIT関連の本を読みだしたのはここ最近なのでしょうがない。
- 『ピープルウエア』トム・デマルコ、ティモシー・リスター
以前書評を書いたこちら。人間は機械のようには動かない、という当たり前だが管理者になると忘れがちなことを思い出させてくれる。
進捗管理と開発者のやる気:『ピープルウェア(第2版)』を読んで - ぷろまねさん
- 『人月の神話』フレデリック・P・ブルックス・ジュニア
当然ながら人月の神話も入っていた。ブルックスの法則はもちろん、外科手術チームなどソフトウェア開発プロジェクトについての金言が散りばめられている。
- 作者: Jr Frederick P. Brooks,滝沢徹,牧野祐子,富澤昇
- 出版社/メーカー: 丸善出版
- 発売日: 2014/04/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「ほしい物リスト」に入れた本
- 『ゲーデル、エッシャー、バッハ』ダグラス・R・ホフスタッター
前から書名は知っていて気になっていたが内容を知ってさらに興味が湧いた。哲学者、画家、音楽家という異なる分野の3人を「不思議の環」というキーワードで結びつけて、さらにソフトウェア開発や人工知能に言及するなんて、どんなロジックになっているか気になってしまう。しかし分厚い&高い。ゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環 20周年記念版
- 作者: ダグラス・R.ホフスタッター,Douglas R. Hofstadter,野崎昭弘,柳瀬尚紀,はやしはじめ
- 出版社/メーカー: 白揚社
- 発売日: 2005/10
- メディア: 単行本
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- 『心の社会』マーヴィン・ミンスキー
「人工知能に心は宿る」側の人の本。この問いは近年新しく発生した唯一の哲学的な最大の問いだと思う(この文章少しおかしい、が良い言い方が思いつかない)ので、宿る派、宿らない派ともに追っていきたい。- 作者: Marvin Minsky,マーヴィン・ミンスキー,安西祐一郎
- 出版社/メーカー: 産業図書
- 発売日: 1990/07
- メディア: 単行本
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- 『コンピュータには何ができないか』ヒューバート・L・ドレイファス
そして「人工知能に心は宿らない」側の人の本。この本では知性という言葉のほうを使っているようだけれども。- 作者: ヒューバート・L.ドレイファス,Hubert L. Dreyfus,黒崎政男,村若修
- 出版社/メーカー: 産業図書
- 発売日: 1992/04
- メディア: 単行本
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- 『思考する機械 コンピュータ』ダニエル・ヒリス
コンピュータの基礎的概念から未来のコンピュータの姿についてまで書いてある入門書だとか。 - 『ビーイング・デジタル』ニコラス・ネグロポンテ
デジタル化によって様々なものがビットに置き換えられることで何が起こるか、今後人間とコンピュータの間の関係性(インターフェース)はどのようになるかなどについて言及している。 - 『いかにして問題をとくか』ジョージ・ポリア
本書を読む前にすでに積ん読されていた本。いわゆるコンサル本に多い「問題解決」についての古典、という理解。ただし問題解決の対象は数学。 - 『やさしいコンピュータ科学』アラン・W・ピアマン
僕は情報工学系出身ではないので、そういえばちゃんとしたコンピュータサイエンスを学んできていない。普段必要性を感じることはあまりないが、こういった基礎を通っていることはじんわりと効いてくるはずなので、米国で入門書としてスタンダードだというこちらあたりで近々一通り把握しておきたい。
- 作者: アラン・W.ビアマン,Alan W. Biermann,和田英一
- 出版社/メーカー: ASCII
- 発売日: 1993/06
- メディア: 単行本
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- 『文芸的プログラミング』ドナルド・E・クヌース
Texを作った著者による「美しいプログラムとは」の本。新入社員研修の自己紹介のとき、この本の存在も知らずに「美しいプログラムってあると思います」とイメージだけで話したことがあることを思い出した。それを理解して語れるようになるよう、この本にも手をだしてみたい。文芸的プログラミング (ASCII SOFTWARE SCIENCE Programming Paradigm)
- 作者: ドナルド・E.クヌース,Donald E. Knuth,有沢誠
- 出版社/メーカー: ASCII
- 発売日: 1994/03
- メディア: 単行本
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- 『珠玉のプログラミング』ジョン・ベントリー
こちらは本日ちょうどあったので買ってきた。なるほど、著者は前述のクヌース教授の弟子なのか。「プログラミングの本質」に焦点を当てアルゴリズムやデータ構造について解説しているとのこと。正直マネジメントばかりしている僕が読むのは骨が折れそうだ、、がたまにはこういう知識や考え方も入れておきたい。
珠玉のプログラミング 本質を見抜いたアルゴリズムとデータ構造
- 作者: Jon Bentley,小林健一郎
- 出版社/メーカー: 丸善出版
- 発売日: 2014/02/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 『スーパーエンジニアへの道』ジェラルド・M・ワインバーグ
ワインバーグの本はいくつか読んだがこちらは読んでなかった。技術者や管理者に求められるリーダシップについてとのこと。
- 『ソフトウェア工学』シャリ・ローレンス・プリーガー
いわゆる「コンピュータはなぜ動くのか」的な話ではなく、要求定義、機能仕様、、といった実際の開発について言及している本のようだ。プロマネ視点では既知の内容ではあるが、ソフトウェア工学的な観点から見るとどういうことが書かれているか単純に興味がある。
- 作者: シャリ・ローレンスプリーガー,Shari Lawrence Pfleeger,堀内泰輔
- 出版社/メーカー: ピアソンエデュケーション
- 発売日: 2001/11
- メディア: 単行本
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以上、かなり気になる本も発掘出来て良かった。読むべき本は多く、それを消費するための時間は少ない。。。
- 作者: 石田晴久,青山幹雄,安達淳,塩田紳二,山田伸一郎
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2012/08/23
- メディア: Kindle版
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