書評
数週間前になるがScott Berkunの『アート・オブ・プロジェクトマネジメント―マイクロソフトで培われた実践手法』を読んだので書評しておく。 邦副題にもある通り、著者はマイクロソフトでの経験を基にこの400ページ超の分厚いプロジェクトマネジメント本を執…
今回読んだ本はレイ・カーツワイルの1999年の著書『スピリチュアル・マシーン』。カーツワイルといえば2005年の著書『シンギュラリティは近い』(先に出た紙の本の邦題は『ポスト・ヒューマン誕生』)はもっとも最近邦訳されているもので、かなり話題になっ…
『改訂新版 コンピュータの名著・古典 100冊』を読んだ、というか目を通した。名前の通りコンピュータに関して「これは読むべき」な本の紹介本。なのでこれ自体の書評をしたり、この本からの示唆をまとめるというのは向かない。ということで読んだことあった…
比較的新刊なこちらを読みました。IBMの営業畑出身で現在独立してIT企業向けコンサル会社をされている著者、さすが書名がキャッチー。 中身はひとつひとつのトピックを取れば目新しさはないものの、「SIは崩壊する」と言い切ったのは日本の書籍としてはおそ…
読んでからずいぶんと経ってしまったのだけど、アジャイル開発について言わずと知れた『アジャイルサムライ』について書いておく。 本書はアジャイル開発についての思想とそれを支える各種ツールを、かなり平易な言葉で時に面白おかしく、かつ網羅的に解説し…
Redmineを導入しようと色々と調べているうちにアジャイルやDevOpsといった文脈でソフトウェア開発を効率的に行う、その品質を向上させるためのツールがずいぶんと揃ってきていることを知れた。それらの多くはOSS(オープンソースソフトウェア)なのでインス…
たまにはITの現場的な話から離れて、マキャベリを読んでみたのでそれについて。 今回読んだのは『マキアヴェッリと『君主論』』という文庫、これは前半がマキャベリの生涯、およびその周辺の歴史的背景、後半が君主論の内容となっている。正直前半はヨーロッ…
この本のあとに『アジャイルサムライ』を読んだので少し印象が薄まってしまったが、アジャイルとスクラムについてが平易にまとまっており、また各種プラクティスにも言及しているので次に興味を持って調べてみようとするとっかかりとしても良い本だった。 従…
読み終わった本が多い(というかそれを書けてなかった)ので、連続で書評。 「マネジャー」(マネージャー、マネージャではなく)の権威と言えばのミンツバーグの本、学生時代に『マネジャーの仕事』、『戦略計画』、『戦略サファリ』以来読んでいなかったの…
さて、早速ずいぶんエントリをサボってしまった。とりあえず最近読んだ本をベースに書いておこう。 『ピープルウェア』は人月の神話と並びソフトウェア開発管理の古典。それまで、というか今でも管理、マネジメントというと(EVMの手法を中心とした)ハード…
こないだ『人月の神話(新装版)』読み終わったので、忘れないうちに所感を。 といってもこの4月の新装版ではなく、2002年の赤い熊のほう。ずいぶん前に買って半分読んで放置していたので。。。 9倍の労力 最初に強調すべきは「システムを製品としてパッケー…
今週チームメンバにRedmineを開発サーバに立ち上げてもらい、「とりあえずみんな使い方よく分かんないから適当にいじってみようね」という感じになったので、俄然やる気を出して土日で本書読んでしまった。 Redmineの環境構築方法や、具体的なカスタマイズ方…